「Googleの言う通りに設定したのに、お金だけがどんどん減っていく……」。 もし今、そんな不安を感じているなら、それは決して運用の才能がないからではありません。
理由はとてもシンプルです。 Googleが勧める「賢い設定」は、実は「Googleが儲かるための設定」であって、「広告主のお財布を守るための設定」ではないことが多いからです。
Googleの目的は「広告をたくさんの人に見せること」ですが、経営者である皆さんの目的は「1円でも多くの利益を残すこと」ですよね。この「目的のズレ」こそが、予算が溶けていく正体です。
今回は、数多くの資格を持ち、財務のプロとして広告アカウントをパトロールしてきた筆者が、無駄な出費を今すぐ食い止めるための「3つの防衛策」を伝授します。
1. 「ディスプレイネットワーク」という名の、底の抜けたバケツを塞ぐ
新しいキャンペーンを作る際、最初からチェックが入っている「ディスプレイネットワークを含める」。ここが、最初にして最大の「お金の逃げ道」です。
なぜ今すぐオフにすべきなのか? ディスプレイネットワークは、ニュースサイトやアプリの端っこにバナーを出す機能です。 財務の視点で言えば、「今すぐ買いに来るお客さん」を探しているつもりが、いつの間にか「通りすがりの人」にチラシを配る代金を払わされている状態です。
- 番犬のアクション: 「ディスプレイネットワークを含める」のチェックは、迷わず外してください。これだけで、やる気のないクリックに払うお金をゼロにできます。
2. 「検索パートナー」への投資は、まず疑ってかかる
次に目を光らせるべきは、「Google検索パートナー」です。これはGoogle以外の提携サイトにも広告を出す機能です。
「広さ」よりも「確実さ」を選びましょう 「露出が増えるからおトクですよ」という言葉に乗ってはいけません。 私のパトロール経験上、ここからのクリックは、本家Google検索に比べて「売れにくいのに、お金だけはかかる」という傾向が非常に強いです。
- 番犬のアクション: まずはここのチェックも外してスタートしましょう。 「まずは本家Google検索でしっかり利益を出し、余った利益で少しずつ広げていく」。これが、失敗しないお財布管理の鉄則です。
3. 「どこにいる人に出すか」を厳しく制限する
3つ目は「地域設定」です。例えば「東京」をターゲットにしたつもりでも、初期設定のままだと「海外から東京に興味を持っている人」にまで広告が出てしまいます。
「興味がある人」と「実際に買う人」は違います もし店舗が東京にあるなら、海外から「東京 観光」と調べている人に広告を出しても、来店してくれる可能性は極めて低いですよね。これこそが、典型的な**「死に金(しにがね)」**です。
- 番犬のアクション:
- 「場所のオプション」という小さな文字をクリックして開きます。
- 設定を「ターゲット地域にいる人(所在地)」に変更します。
このひと手間で、商圏外からの不要なアクセスを物理的にシャットアウトできます。
まとめ:ブログの「守り」はここから始まります
広告運用でアクセル(予算アップ)を踏むのは簡単ですが、ブレーキが壊れた車で走るのは自殺行為です。
- ディスプレイネットワークを外す
- 検索パートナーを外す
- 地域設定を「実際にいる人」に絞る
この3つをチェックするだけで、広告費の10〜20%くらいの「無駄遣い」を未然に防げるはずです。 浮いたお金で、本当に成果につながるキーワードに投資する。それこそが、賢い「番犬」のやり方です。
「見たワン!」で終わらせず、今すぐ設定画面を確認してみてくださいね。
【筆者プロフィール】 mitawan
IT企業での事務・財務経験を経て、現在は「守りの広告運用」を広める番犬。宅建士、FP、ITパスポートなどの資格を武器に、広告主の利益を最優先した監査を行う。シュールな笑いと、PL(損益計算書)を改善する鋭い分析が得意
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